【コラム】薬学科に通う大学生の英語に対する考え方

【コラム】薬学科に通う大学生の英語に対する考え方

薬学科の大学生と英語というとどういったイメージがあるでしょうか。将来的には薬剤師になる人が多い学部なので、英語の論文や薬品に触れる機会が多いため、英語も得意なイメージがあります。
では実際のところはどうなのでしょうか。今回は薬学科に通う大学生の英語に対する考え方について紹介します。

薬学科とは

薬学科は文字通り薬学に関する研究を行う学部・学科です。「薬剤師法」という薬剤師に関する法律では薬学科の卒業が薬剤師認定試験の受験に必要な項目となっているため、薬剤師を目指す人にとっては重要な学部です。基本的には6年制で、卒業後は薬剤師か医療関係の職業に就く人が多いです。
名前のよく似た学科に「薬科学科」という学科がありますが、こちらは4年制で薬学に関する知識を学び、医療関係の職業につくことができますが、薬剤師の国家試験の受験資格は特別な方法をとらないかぎりは得られません。

薬学部と英語の関係

ある大学の薬学科の大学生(1~2年生)に英語に関するアンケートをとったところ、以下のような結果になりました。

英語の得意不得意について

まず、英語が得意か不得意かに関しての質問では「かなり得意」と回答した生徒は全学年を通して一人もいなかったため0%で、反対に「苦手」と答えた生徒は各学年に約30%ずつはいたので、英語に苦手意識を感じている生徒が多いことがわかりました。

英語を学習する必要性について

「英語を勉強する必要があるか」という質問には必要と答えた生徒は全体の約99%にもなりました。必要と感じる理由は様々で「仕事・就職で必要」、「外国に興味がある」、「学業・研究に必要」といった答えが特に多くでました。
これは薬学科にかぎらず、多くの大学生が同じような結果になると思われます。最近では就職では海外との交流が盛んではない企業であってもTOEICのスコアなどを採用基準のひとつにしていることもあるため、以前にも増して英語の重要性や必要性を感じている大学生は増えているからです。

伸ばしたい英語のスキルについて

リスニングやスピーキング、ライティングなど英語には様々なスキルがありますが、一番多かったのが「リスニング」、次に「スピーキング」となりました。この結果から、筆記や文法などよりも英語での会話に関する能力を重要視する生徒が多いことがうかがえます。

学習同期について

英語を勉強する同期については、「将来仕事で役立てるため」、「薬学のため」、「TOEICなどの試験に役立てるため」といった回答が多くみられました。こういった動機は「職業・専門性志向」とよばれ、一般的な大学生へのアンケートではあまり高くなることはありませんが医学部の大学生などの専門的な知識を扱う学部・学科の大学生では高くなる傾向があるといわれています。
アンケート結果から、多くの生徒が英語へ苦手意識を感じてはいるものの、必要性などしっかり理解し、明確な動機ももっていることがわかりました。

薬剤師には英語は必要なのか

では薬剤師には英語は必要なスキルなのでしょうか。最近では外国人旅行客や日本に定住する外人も増えてきたため、薬剤師や医師などの医療関係者にとっても重要なスキルとなっていますが、より適切な診断や処方箋をだすために「医療通訳」を利用する医療関係者は多いそうです。
「医療通訳」は診察室などで医師と外国人患者に対して通訳をする職業で、意思疎通をスムーズにすることで素早い診断と医療ミスの防止に大きく貢献しています。
医療通訳を利用すれば英語の能力がそこまで高くなくとも外国人患者へ適切な治療を行うことができるので、海外の製薬会社などを考えていないかぎりは特別高い英語のスキルは要求されないそうです。

おわりに

今回は薬学科に通う大学生の英語に対する考え方について紹介しました。
薬学科のような論文や資料で英語に接する機会の多い学科の生徒が苦手意識をもっているというのは意外な結果だったのではないでしょうか。
最近では英語の能力を必要と考える製薬会社も増えてきたそうなので、就職で有利になるためにもぜひ頑張ってほしいですね。

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