大学受験で使われる英語は本当にダメな英語なのか

受験英語

大学受験に合格するための「受験英語」はよく「実際には役に立たない」と批判されます。
しかし、中学生から本格的にはじまり少なくとも大学2年生までは続く英語の勉強が役に立たないということが本当にあるのでしょうか。
今回は大学受験で使われる英語は本当にダメな英語なのかについて説明します。

受験英語とは

大学受験に合格するための英語の勉強を「受験英語」とよぶことがあります。
受験英語では学校のテストや試験に合格することが最大の目標になっているため、文法事項の細かいところや難しい長文読解などの読む技能の「リーディング」と書く技能の「ライティング」の部分にばかり知識が偏っていて、英会話にとってより重要な聞きとるための技能の「リスニング」や発言するための技能の「スピーキング」が疎かになりがちです。
そのため、長い期間英語の勉強がしているにも関わらず、英語を話せるようにならないので「受験英語は役に立たない」と批判されています。

そもそも英会話と受験英語は別物

大学受験に必要になる受験英語はそもそも英会話に求められる「リスニング」と「スピーキング」を重視していません。
試験では「リーディング」と「ライティング」の能力を問う問題がほとんどで、リスニングの問題が少し出る程度です。
これは受験英語が「書かれている英語の問題を理解し、正しく解答する」という点に重きを置いているからです

英会話のように「相手が英語で何を言っているかを正しく聞き取り、理解して、自分の言いたいことを英語で正しく伝える」というのとはそもそも目的が違います。
つまり、受験英語は最終的な目的が違う英会話の視点から批判され、一方的に役に立たないといわれている状況といえます。

教科書に載っている文が古い

受験英語の批判でもうひとつよく言われるのが「教科書や参考書に載っている例文などが堅苦しいものだったり、今では誰も使わないようなフレーズがあったりする」という主張で、いわゆる「スラング」が載っていないから役に立たないと言われます。
こちらも英会話の視点からの主張ですが、そもそもスラングは国、地域、人種、世代、話しているシチュエーションなどでまったく違う意味合いになるものであり、親しい間柄の人との日常会話くらいでしか使うことができません。ビジネスシーンで使うなどもってのほかです。
正しい会話表現を理解していれば多少ぎこちなくとも問題はなく、わざわざ難解なスラングを重視する必要はないといえます。

英会話は難易度が高い

英会話を本格的に学んで習得しようとするなら、そもそも学校では学習時間が圧倒的に足りません。
中学生~大学2年生までやるとしても、中学生、高校生のうちは週に4~5時間程度、大学生になってからは90分の授業が週に2回程度になっています。
これらの合計は多く見積もっても半年あるかないか程度とされ、英語で日常会話をスラスラ話せるようになるには時間がそもそも足りていないといえます。

受験英語は役に立たないのか

受験英語が役に立たないというのはあくまで英会話の視点からの指摘であり、長文読解や文法事項などの視点では受験英語は非常に質が高いといわれています。
そして、受験英語で習った英語の基礎的な部分はしっかり理解していないとそもそも英語を理解することができません。

受験英語は確かに文法事項や長文読解を異様なほど重視しています。
しかし、それらが決して役に立たないということはなく、きちんと理解していれば必ず英会話でも役に立ちます。

おわりに

今回は大学受験で使われる英語は本当にダメな英語なのかについて説明しました。
受験に使われる英語は偏りが激しいのは事実ですが、それだけで役に立たないというのはいくらなんでも乱暴な気がします。
基礎の部分だけでも十分に役立っているので、まったくの無駄になるということはありません。

参考サイト

学校英語・受験英語は役に立たない論争について考えてみた

ダメ出しされる「大学の英語の入試問題」。「大学入試」のどこが悪いのでしょうか?


http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2004/10/post_231.html

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